瑞典(スウェーデン)滞在記

2005年5月4日〜5月11日 ストックホルム
作:小塚 副師範代

4階のアパートの窓からの景色。
夜の8時だというのにこの空の色。さすが、白夜の国スウェーデン。
漢字表記は瑞典。

5月の気温、朝夜は、5度〜7度。
日中は20度まであがって、Tシャツ一枚でも出歩ける。
部屋の中はセントラルヒーティングの為、一日中快適温度。
パンツ一枚で寝ても大丈夫。洗濯物が良く乾く。

日本とは時差が7時間。
日本から行くときは、一日が31時間。帰りは一日が17時間。
そりゃあ、もう眠いですよ。
現地に着いたら、歓迎してくれ、ご飯を食べようかと言ってくれるが、
こっちにしてみりゃ、日本時間では、明け方の四時ごろまで起きてる
計算になるから、それどころじゃない。早く寝かせてっ気持ちでいっぱい。
でも、せっかく歓迎してくれているのだから、笑顔で応える。

日本に帰れば帰ったで、おかえり〜と歓迎してくれるが、これまた、
スウェーデン時間では明け方の5時ごろ。眠いっての。
そんなこんなで時差ボケになるんでしょね・・・。
スウェーデンとは関係ないけど、関西空港からの帰り、はるかに
乗っていると、気になる看板をみつけた。
思わず、写真を撮ってしまった。

のざきまいり

気になる・・・。
安産?厄除け?子授け?縁結び・・・。

副隊長・・・。
朝食はコーンフレークを食べる人が多いようです。
コーンフロストのように、砂糖味はついていないので、正直、あまりおいしくありません。
牛乳だけでなく、ヨーグルトをかけて食べたりするそうです。
ちなみに、写真は、コーンフレイク用のヨーグルト、その名も
おなか
ジャパニーズヨーグルトと書いてある。そしてなぜか、
」と書いてある。
「おだやか」ってのが、「おなか」に聞こえて、まちがって伝わったのか、
食べると、「おなか」が「穏やか」になりますよって意味なのか・・・。
誰もその理由は知りませんでした。
海外にも、「空手馬鹿」はいます。笑)
髪型はサムライを意識してか、チョンマゲスタイル。
練習中は説明を熱心に聞き、誰よりも大きな声で返事をし、
汗だくになって体を動かす。
その拳にある拳ダコが普段の練習の真面目さを物語っています。

月に一度は宗家先生の講習を受けられる、我々、日本人が
少し忘れているものを彼らは持っているのではないでしょうか。
年に一度しか、二代目先生の講習を受けられない彼らは、
ほんの少しの疑問でも、どんどん、質問してきます。
この姿勢は見習わなければならないと感じました。
スウェーデンの主食はポテトである。
日本でいう米のような感覚で、ポテトを食べるらしい。
昔、貧しく、食べ物が乏しかった時代に、ポテトを食べていたのが
裕福になり、食べ物は他にもあるが、その習慣は続いているのだそうだ。
日本で言う、フライドポテトは、フレンチポテトという。
フライドポテトと注文すると、ジャガイモを丸ごと焼いた物が出てくる。
ポテトが好きだと言ったら、「さぁ、食え、もっと食え」とどんどん勧めてくるそんなにイモばっかり食えるかいっ。
人にはがんがん勧めておいて、自分達はあまり食べず、「もうお腹いっぱいです」とか言う。皆、気の良い、親切な人達ばかりなんだが・・・。
残すのも悪いので、全部食べた。今回、3Kgは食べたと思う。
当分、イモは食べたくない・・・。
スウェーデンの人は皆、ボートの扱いに慣れている。と思う。
ボートに乗るのに最適な、穏やかな海が近くにあるからか、船乗り(バイキング)の血を引いているからか。
当たり前のように、皆が、ボートを岸に繋ぐロープの縛り方を知っていたり
離岸、接岸の際の手助けができる。
そして、ボートの数が多い。海辺にある別荘、プライベートビーチの数も多い。このボートは、生徒の一人、オーラ(初段)の所有するボートである。
水は冷たいが、きれいで、澄んでいる。

ちなみに、この海は冬になると、表面が凍り、かの有名な、テーブルから、椅子から、ワイングラスから、全てが氷でできているという、
「氷のホテル」がその上に建てられるそうな。氷のホテルのページへ。
アパートのエレベーターである。
こういうタイプの、自分で、ドアを開け、格子を横に引いて乗るというのは
映画か、ゲームのバイオハザードでしか見たことがなかった。
ドアと格子をちゃんと閉めないと、エレベーターは動かない。
どうやら、年代物らしく、ガリガリ、ガガガと動くたびに音がする。
ミーケルが言うには、約100年ほど前から使っているのではないかとの事
なかなか、アンティークな趣きがあってよろしいのだが、
おいおいっ大丈夫か!?と何度思った事か。

定員は3名で、250Kgまでだそうだ。
ほんとうに狭く、3名乗ったら身動きがとれないほどだ。
しかし、スウェーデンの人は、大柄で恰幅が良い人が多い。
1人100Kgだとしても3名で300Kg・・・。
落ちやしないだろうか、大丈夫だろうか、といらぬ心配をしてしまう。

エレベーター自体には格子しか付いていないため、昇降の際、
各階の壁や、床の側面が目の前に見えて、ちょっと楽しい。
目当ての階に着く時に、まだフロアーの床に着ききらないうちに慌てて
格子を開けると、床とエレベーターが、ずれて停まる。

なかなか貴重な体験でした。
この2人は同い年です。
彼の名は、アンダース・西山。(28) 写真右
日系二世とかではありません。
本名はアンダース・ウェストバーグ。
スウェーデン語で、ウェストは西。バーグは山。
直訳すると、「西山」になる訳です。
本人はとても気に入っているようです。

日本人から見ると、彼らはとてもおっさんに見えますが、
彼らから見ると、日本人はとても若くみえるようです。

実年齢よりも若く見られたい方は、移住をお勧め致します。
西山の愛車、メルセデスベンツです。
スウェーデンでもイングランドでも、日本のように、エアロパーツをつけたり
電飾をつけたり、内装に凝ってみたりと、車を改造する人はあまりいない
ようです。
聞いてみたところ、彼らにとって、車は、単に移動する為のモノでしか
ないそうです。だから、それにお金をかけるという考えはないとの事でした
道は広く、日本での高速道路のような道が無料だったりと、走りやすい
道が多いです。ただ、街中には、スピードを抑える為、凸が作ってある
のを何度か見ました。
車体を低くしていたら、底を擦って、エアロパーツは破損し大変な事になるでしょうね。
スウェーデンの国本部長:ホーガン・ルドバーグ師範代の家族です。
一家で空手をやっています。

とてもまじめで気さくな人で、練習も熱心にこなし、皆に慕われています。
健志舘ヨーロッパのテクニカルアドバイザーに任命されています。
パンクロックが好きだそうで、坊主頭なのはそのせいかもしれません

息子のビンセント君はスパイダーマンが好きで、僕もあんな風に強く
なりたいと思っているそうです。
やっぱり、考えることは日本の子供達と同じですね。笑)

イングランド国本部長:ポール・フェリス師範代です。

とても多趣味な人で、山登り、バイク、車といろいろ凝っているようです。
特にバイクが好きだそうで、ホンダのレーシングバイクを二台所有し、
車はポルシェボクスターに乗っています。
一時期コロコロと太っていましたが、最近、スリムになってきました。
健康に気を使っているのでしょうか。

前からずっと、映画:羊たちの沈黙のレクター博士こと、アンソニーホプキンスに似ていると思っているのですが、本人にはまだ言ってません。

ちなみに左端の人物はスコットランド国本部長のドナルド・モリソンです。
レストランでの食事後にカフェテラスでのティータイムです。
やはり、食後はティータイムなんですねぇ。さすが欧州。(偏見か?)
そうそう、スウェーデンの人はチョコレートが大好きみたいです。
このときも皆、食べてました。日本のチョコとはまた味が違います。
そして、スウェーデン人には喫煙者がほとんど、いません。
誰に聞いても、健康に悪いからという答えが帰ってきます。
6月からレストラン等、公共の場所は全て、一切禁煙になったそうです
タバコの値段も、税金が高く、非常に高いようです。
日本はそういった面では、ほんとに遅れてますね。
人に迷惑をかけてでも、自分のしたい事をする、というような考え方が
まかり通っているのはおかしな話です。
ストックホルムは、ノーベル賞の授賞式が行われる町としても有名です。
この家は、そのノーベル賞の生みの親、アルフレッド・ノーベルの別荘
・・・だった家です。
日本でいえば、重要文化財等に指定されそうなものですが、
なんと、現在はリフォームされて、英国人の家族が住んでいます。

そして、なんと、生徒の一人、デニスの友人(偶然この別荘の近くにいた)
の紹介で、英国人家族に話をつけてもらい、家の中を見学させて
もらいました。
日本なら、赤の他人に、家の中を見学なんかさせないですよね・・・。
えぇ、まぁ、普通の家でしたよ。
家族の人たちは普通に夕飯の支度してました。笑)
作:小塚 貴司